吟詠つれづれ

「全国名流吟詠大会 日本コロムビア全国吟詠コンクール決選大会」

 

大変晴れがましい大きな規模の大会でした。

コンクールを受ける方にとりましては、自分の舞台が終わるまでは何とも落ち着かない時間であったことと思います。結果を出す、選ばれる、・・・・。1分半に全てを掛けるのですからそれはその通りです。

高知地区からは3名の出場でございました。それぞれのご努力は、残念ながら今回は報われませんでした。けれども努力を継続することこそが、実はこの大きな舞台よりも晴れがましいものであると信じて頂きたいと思います。スポットライトばかり受ける時間より、ひとりのお稽古をする時間がより深い価値ある時間です。どうぞ、これからも信じて御精進ください。

さて、中野サンプラザホールはここ数年前より取り壊しの話が持ち上がっておりましたがどうやらオリンピックまでは大丈夫そうですね。

大会当日、早朝の🎤の音量調整の様子を撮りました。大会係役員の先生方は大忙しです。

コンクールの後の名流大会では、全国から選ばれました名流の先生方が構成吟詠 幕末人物伝「人脈その絆」を合吟というスタイルで見事に飾られました。ナレーターの先生の流れのよい展開にのって、一時代の一こまを素晴らしい場面でつなぎながら表現していました。台本の値打ちを感じます。

また、その後、「華麗なる吟と舞」の舞台が15番組ございました。こちらも全国より各流派会派を代表する名吟家の先生方の圧巻の舞台でございました。当流宗家も「空海」を榊原舞踊団の清々しい舞で一段と格調高く吟じることが出来ました。

わたしは紅白剣詩舞並びに吟詠合戦の吟の部の6組目に和歌「大江山」を発表させて頂きました。おほめの言葉を頂きましたけれど、まだまだと感じる箇所があり、道は遠いとの実感で御座いました。無事に務めたことにおいては肩の荷を下ろせたと思っております。

そののち、懇親パーティーとなり、有名な先生方にお写真をご一緒させて頂きました。追い込んだあとのお酒は大変美味しいかったです。

二泊三日の東京行き。良い勉強になりました。        秀宗